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放浪カモメはいつまでも

読む人のことを考えず、書きたいことを適当に書いてるブログ。

静岡出身の自分が京都に住んでも標準語を使ってた時の少し良い話

今週のお題

自分は転勤が多い仕事をしていて、大学も地元を離れていたので、ここ数年で色々な土地に住んだ


静岡(出身地)

千葉

京都

富山

静岡(出身地と市は違う)

愛知

埼玉(現在地)



今回はその中で京都に住んでいた時の話。



当時、京都では営業の仕事をしていた。
前に働いていた会社の転勤で。


自分はそれまでに住んでいた場所は出身地の静岡と大学時代一人暮らしをしていた千葉のみ。
どちらもほぼ標準語の地域。


関西に越してきて感じたのは、本当にみんな関西弁を喋ってるんだということ。
いや、当たり前なのかもしれないけど、今まで関西弁を話す人は殆ど見たことなかったのと、静岡も千葉も方言や訛りはあったけど、若い人はほぼ標準語だった。
老若男女みんながその地域の言葉を使っているのは少し刺激があった。


そして、それだけみんな関西弁を話してるから、

関西の人は関西弁を話さない人に違和感を感じているんじゃないか
と思う時が多々あった。


自分は法人向けの営業の仕事をしていたこともあり、不特定多数の人に毎日会っていた。
そして、話していて感じるのは、

「なんで標準語使ってるの?」

と思われてそうな独特な空気。
被害妄想かもしれないけど、それで壁を作られているような気がする。


あと、標準語を話しているだけで、

「こいつはつまらないやつだろうな」

と決めつけられてるような気もした。。



普通に話してても、「そこは笑いとらなあかんやろ」とか言われる。



「うちらは昔から吉本新喜劇見てたから笑いのセンスが違うんや」
とか言われた。


その都度、

「お前よりも面白いこと言えるからな。こっちはラーメンズのファンだからな」

と内心敵意を感じていた。



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そんなことだから、営業の仕事してても、契約は殆ど取れなかった。


かと言って、今から関西弁を覚えて関西弁を話そうとしても、やはりエセ関西弁になってしまう。
それでは余計に仕事はうまくいかないだろう。


自信もなくし、仕事のやり方に悩み始めた頃、

大きな契約が1件取れた。


そのお客さんは40代後半ぐらい。
もちろん京都のひとだから関西弁を話していた。


最初に挨拶に行った時から、話を聞いてくれた。
こちらが標準語で話しても、むこうが壁を作っているようには感じなかった。


もちろん、最初のうちは話は聞いてくれても契約までにはならなかった。
それなりに高価なサービスを紹介していたから。



でも、訪問するたびに話は聞いてくれて、5回ほど訪問して契約をしてもらった。


これほど話をきちんと聞いてくれたお客さんは初めてだったので、お客さんに、

なんで自分の話を聞いてくれたのかを契約の時に聞いてみた。




答えは意外な理由だった。






理由は、自分が関西弁でなく標準語を話していたからだった。




お客さんは京都出身だが、大学は東京の大学へ行ったらしい。



お客さんは東京に行って、周囲が標準語で話すことに違和感を感じ、なかなか周囲に打ち解けられなかったらしい


つまり、関東から関西に来た自分とは逆パターンである。



関西弁でみんなと打ち解けようとしても、

「なんで関西弁なの?」

「無理にテンションあげてて痛々しい」


周囲に言われたわけではないが、そう思われてるような雰囲気を感じていたらしい。
そして、学内でもどんどん孤立していったらしい。



それではいけないと、テニスサークルに入って周囲に打ち解けようとしたそう。
そのサークルでも浮いてはいたが、1人の先輩がとても面倒を見てくれて、仲良くしてくれたらしい。


その先輩が周囲と打ち解けられるようにサポートをしてくれて、結果、大学で友達もできて、周囲とも打ち解けることができたということだった。


そして、私が自分が営業に来た時、他の営業と違って標準語で、でも頑張ってるように感じて、お客さんが大学時代の自分の姿と重ねて見てしまい、話を聞いてくれたらしい。


ちなみに、他の営業が来ても殆ど話も聞かず断るそうだ笑。


そのお客さんと契約が取れてから、

不思議と他のお客さんからも契約が取れるようになった。


もちろん、標準語で話をしていた。
変えたところと言えば、お客さんと素直に話すようにしたことと、「関西に来たばかりで関西のこととかまだわからないんですよ〜」みたいなことを言うと、京都の人はとても優しくしてくれた。


今ではもう、「お前よりも面白いこと言えるんだからな。こっちはラーメンズのファンだからな」とも思わなくなった。


もしかしたら、京都の人が関東の人間に壁を作っていたわけではないのかもしれない。


むしろ、関東から来た自分が関西弁を話す京都の人に壁を作っていたのかもしれない。


今は京都や関西からは離れてしまったけども、京都はたまに京都に戻りたいなとも思うこともあるぐらい好きだ。


何か上手く行かない時や辛い時、自分が少し行動を変えるだけで、上手くいくことはたくさんあるのかもしれない。


そんな、京都で体験したえらく嬉しかった話。



今週のお題「方言」