この子の未来にただラブソングを

むらたかもめの子育てブログ

息子が言葉を覚えて喋り始めた

息子が初めて発した言葉は「まんま」だった。言葉の意味も理解していたと思う。離乳食が入った器を見ながら言ったのだから。

ちなみに自宅では「まんま」という言葉は使っていなかった。きっと保育園で給食の時間に先生や年長の園児が「まんま」という言葉を使っていて、それで覚えたのだろう。

息子は食事に関する言葉を覚えるのが早い。美味しかった時は「うまぁ!」と言うし、飲み込む時は「ごっくん」と言う。繋がりのある言葉は覚えやすいかもしれない。

「ねんね」も言うようになった。眠くなったら自分で掛け布団や毛布を引っ張りながら、ひたすらに「ねんね、ねんね」とつぶやく。これも保育園で覚えたのだろう。お昼寝の時間に先生が言っている言葉なのだと思う。

息子は自身の欲望を満たすために必要となる言葉から順に覚えている。食欲を満たす為に「まんま」を覚え、睡眠欲を満たすために「ねんね」を覚えた。今までは泣くことでしか要望や欲望を表現できなかったが、周囲の人たちの姿を観察して「言葉を使えばスムーズなのか」と学んだのだろう。

その次に覚えたのは「ここ!」「これ」「でた!」という指示語や動詞。

欲しい絵本やおもちゃを見つけたら「ここ!」と言って、場所を指差し親に持ってくるよう指示する。離乳食がテーブルに数種類並んでいると、欲しい方を指差して「これ!」と言う。きっと「ここ!」「これ!」は大人が自分の欲望通りに動いてくれる魔法の言葉と思っているのだ。

「でた!」も使いこなしている。ベビーサークルの外におもちゃを落とした時に「でた!」と言って、床に転がったおもちゃを指差す。拾って手渡すと満足気に「ふふw」と言って笑う。こちらも息子にとっては大人を操る魔法の言葉である。

しかし親としても息子が「でた!」と言ってくれることは、とてもありがたい。うんちをした時も言ってくれるからだ。

息子がおしりを触りながら「でた!」と言う時は、きまってうんちが出た時。息子の声がけのおかげですぐにオムツを替えられる。オムツ漏れする前に親はオムツを替えられるし、息子は早めに新しいオムツになってスッキリできる。「でた!」によって親子でウィン・ウィンの関係を築けているのだ。

自分の欲望を満たす言葉は覚えたものの、なかなか「パパ」「ママ」とは呼んでくれない。「まんま」を言い間違えて「ママ」と言ったり、こちらが「パパだよ!パパ!パパ!」と連呼すると真似して「パパ」と言ったりはするものの、自ら進んで呼びはしない。おそらく「パパ」や「ママ」の意味を理解していないし、まだ覚えていない言葉なのだろう。

なんなら意味を間違えて理解しているかもしれない。

息子はパンが好きだ。 よくパンの入った袋を指差して「ここ!」と言ってパンを求めてくる。そしてパンを手に持つと「パパ」と言う。「パパ」と言いながら笑顔でかじりつく。頭文字が同じためか「パン」と「パパ」を勘違いして覚えているようだ。イタズラ心て「パパは美味しい?」と尋ねると「うまぁ」と言ってほっぺに手のひらを当てる。パパは美味なのか。

息子は「パパ」の意味は理解していないのに「美味しい」の意味は理解している。パパはパンじゃないし、パンはパパじゃない。この違いを息子は何ヶ月後に覚えてくれるのだろうか。

でも、勘違いだとしても、息子が自分の好きなものを「パパ」と呼んでいることには、悪い気がしない。