この子の未来にただラブソングを

むらたかもめの子育てブログ

息子と初めて動物園に行った

息子の人生において、現時点で最も長いドライブが行われた。静岡に住む祖父母の家へ、初めて車で行ったのだ。

 

自分たち家族が住む埼玉からは、高速道路を使っても片道約3~4時間。休憩を含んだとしても長旅だ。

 

しかし息子は長旅が嫌いではないらしい。車に乗っている時はご機嫌だし、車内が心地良いのか1時間以上は眠っていた。

 

久々に祖父母にあった息子は、人見知りを発動していた。

 

前回会ったのは半年ほど前。その頃は人の区別がハッキリとつかなかったのか、誰から抱っこされても受けいれていた。それが今回は祖父母に抱っこされたら、すぐに号泣し拒否をする。床に立たせると助けを求めるように、両親の元へと駆け寄ってくる状態だ。

 

これは人間としての自我が芽生えたということだろう。そういえば祖父母が息子に前回会った時は、立ち上がることも歩くこともできなかったし、身体も今より一回り以上小さかった。息子は内面も外面も成長したのだ。

 

だがまだ1歳児。祖父母からおやつを貰ったら喜んで食べて、すぐに心を許してしまった。食べ物を与える人に悪い人は居ないと思っているのだろうか。動物的な行動である。

 

せっかくなので外出をした。行先は動物園。犬や猫以外の動物を、息子は初めて見ることとなる。どんな反応をするのだろうと思っていたが、残念ながらほとんどの動物に興味を持たなかった。

 

レッサーパンダを見ても檻の前にある切株を見つめていたし、チンパンジーよりも地面に生えている草を気にしていた。ガラスの向こうをジっと見ていると思ったら、動物ではなく清掃している職員だったりする。アザラシが目の前を泳いでいても知らんぷりだ。

 

祖父母は「まだ動物園は早かったかな」と苦笑いしていたけれど、孫と出かけることを楽しんでいるように見えた。

 

そんな中で息子が興味を持った動物もいる。

 

ひとつはシロクマ。ドラム缶を投げて遊んでいる様子に、興味を持ったようだ。息子は音が出るものが好きで、家でも物を床や壁に叩きつけて音を出し遊んでいる。今まで聴いたことがない大きな打撃音に喜んでいた。

 

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ダチョウも真剣に見ていた。これも音を出すからだろう。ダチョウは小刻みにくちばしで檻を突いていた。その金属音に息子は喜んでいる。

 

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どうやら息子は音が出れば何でもいいらしい。音を出しているのが偶然にも動物だっただけで、動物自体はどうでもいいのだろう。

 

そんな中で息子が唯一“見ること“に興味を持った動物がある。

 

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象だ。

 

流石にここまで大きいと興味を持つらしい。おそらく自身が予想だにしない大きさだったのだろう。興奮するわけでも驚くわけでもなく、冷静な表情でじっと動きを見ていた。それは衝撃を受けている証拠だ。こうやって自分の予想を超える出会いや発見から、様々なことを学ぶのだろう。

 

ベビーカーに飽きた息子を地面に立たせてみたら、満面の笑みになりトコトコと歩きだした。なかなかに歩行速度が速い。親や祖父母も追いつくのが大変なぐらいだ。動物には目もくれずひたすらに歩いている。今は何かを見て観察するよりも、身体を動かすことが楽しいのかもしれない。

 

息子は動物園のどの動物よりも動物らしく、本能のままに園内を動き回っていた。