この子の未来にただラブソングを

むらたかもめの子育てブログ

子育てに車は必需品ではないけれど

車を買った。購入したのは今年モデルチェンジされた新型のインプレッサ。「こども、いのち、インプレッサ」という言葉がキャッチコピーとして公式サイトに掲載されている通り、安全性能と快適性に重点を置いている車だ。それが購入の決め手となった。

 

一括で購入したので、貯金はガツンと減った。これからは毎月駐車場代も払わなければならないし、税金や保険やメンテナンス費用もかかる。おまけにガソリン代が高騰している世の中なのに、燃費があまりよろしくない車。家計に大打撃だ。

 

しかも今住んでいる土地は車を所有していなくても、生活に困ることはない。駅は徒歩圏内だし、近所にスーパーやコンビニにドラッグストア、小児科もある。運良く入れた保育園だって近所だし、子どもとの外出も徒歩や公共交通機関で事足りる。首都圏にも電車で簡単に早く行くことができので、通勤は夫婦共に電車に乗ればいい。車があれば多少便利にはなるが、生活費のことを考えたら車は贅沢品で購入すべきではなかった。

 

ではなぜ車を購入したかというと、息子が産まれたからだ。

 

自分の実家は地方の車社会だ。自家用車がなければ不便な土地である。だから子どもの頃は親の運転する車で外出することが多かった。

 

そんな生活が自分の人生において、とても重要なことだった。

 

普段両親の好きなものについて会話することは少なかったが、社内のCDやカセットから流れる音楽を通して「親はこんな音楽が好きなのか」と、自然と両親の好きなものを共有できた。逆に自分の好きな音楽を流したりもした。お互いに言葉ではなく音楽で好きを共有していた。

 

ラジオを聴くことも楽しい。家よりも狭い密室で、流れる言葉や音楽を一緒に聴く。それは車という密室に閉じ込められているからこその、家族が共有できる時間だ。

 

このように車の中は同乗者と何かを共有する場に思う。

 

目的地を共有し、外の景色を共有し、密室の車内を共有し、流れる音楽やラジオを共有する。これは車の中でしかできないし、車の中だからこそできる、重要なコミュニケーションだ。そんなコミュニケーションを息子ともしたい。

 

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公共交通機関が発達していて交通の便が良い場所ならば、車は子育てにおいて必需品ではないだろう。車がなくても幸せな人生は送れると思う。

 

でも自分は幼少期に車のある人生を歩んでいたから、息子にも車のある人生を与えたいと思った。家族で車で出かけた時間が、自分にとってかけがえのないものだったから。

 

今のところ息子は車に乗ることが好きなようだ。チャイルドシートも嫌がらない。乗ると笑顔で「へへへw」と笑う。走っている時は上機嫌なのだが、信号や渋滞で止まると怒って騒ぐ。動いていることが好きらしい。

 

この車の中の空間が、息子にとっても大切な場所になりますように。